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春季県大会・決勝

5月28日/メイプルスタジアム

弘前学院聖愛 000 000 020 =2

青森山田   000 002 10X =3

【山】寺岡、三上―福原 (三)相坂、阿部

 青森山田が緊迫した接戦を制した。0-0の均衡を破ったのは6回裏の青森山田の攻撃だ。1死後、準決勝から1番になった相坂大真二塁手(3年)が左越え三塁打で出塁。2死後、3番阿部健大中堅手(3年)の左中間三塁打で先制した。続く4番上崎彰吾一塁手(2年)も右前打を放ち、この回2点を挙げた。さらに7回、1死二、三塁で9番寺岡龍汰投手(3年)が投手前スクイズを決め、貴重な追加点を挙げた。

 先発の寺岡は7回まで相手を3安打0封の好投。疲れのみえた8回にエラーと3安打で2失点したが(自責は1)、チームを優勝へ引っ張った。エース番号1をつけながら、このところ不調だったが、大一番の決勝で気迫のピッチング。見事立ち直った。

 8回1点差に詰め寄られ、なおも1死二、三塁の同点のピンチに三上世視滝(3年)が救援。後続をピシャリと抑えた。9回には2死一、二塁のピンチを迎えたが、最後の打者を三振に切って取りゲームセット。両左腕の好投と堅い守り、しぶとい攻撃で、ついに秋春県大会連覇を達成した。

 試合終了のあいさつを終えると、ナインは一塁側応援席の前に駆けつけ、控え部員や保護者、応援してくれた人たちと喜びを分かち合った。閉会式で優勝旗を受け、ダイヤモンドを一周した。

 相坂主将は「優勝できたのは、支えてくれ応援してくれた人たちのおかげ。目標の2季連続優勝を達成し、東北大会に1位で行けるのはうれしい。チームは試合ごとに成長できている。夏へ向けて勢いもついた。だが今大会では準々決勝以降得点が少なく、打撃などで課題も残った。これからまたしっかり練習していきたい」と話した。