10月13日/福島県営あづま球場
利府 000 140 020 =7
青森山田 002 010 003 =6
【山】今、平沼、東谷ー柴咲 (本)長尾(二)長尾
2季連続甲子園を目指した青森山田が無念の初戦敗退に終わった。4点ビハインドで迎えた9回裏、執念の反撃をみせた。2死満塁と攻め立て、1番長尾凌弥二塁手(2年)が左中間を破る打球を放ち、走者一掃で1点差まで迫った。だが三塁を狙った長尾が相手の好返球でタッチアウト。その瞬間、ゲームセットとなった。
長尾が二塁で止まっていれば、同点あるいは逆転の可能性もあり、悔やまれる走塁。だが長尾は3回に先制2ランなど、結局3安打6打点。チームの全打点を1人でたたき出した。利府の長谷川祥太投手(2年)の前に長尾のほかは2安打、計5安打に抑えられた打線の不振が響いた。また投手陣が踏ん張れず、計7失点では青森山田らしさを発揮できなかった。
県大会は4季連続優勝と強さをみせた青森山田だが、このところ東北大会は不振に終わっており、県外勢との戦いに課題が表れている。今年の公式戦はこれで終了。選抜は絶望となったが、来年夏の2年連続甲子園に向けて、一層の強化が期待される。